
花札で猪・鹿・蝶と有りますが、タイトルを見て『お~』と言っていただける方は、おそらく中山間地で農業をされている方でしょ?
私の住んでいる平泉寺も近年、タイトルの動物達の被害に遭っている地域です。
稲に関して言えば、穂が出てきているこの時期位から(例年うちは、8月5日過ぎぐらいから)猪が田んぼに入って稲を倒していきます。体に付いた虫を倒した稲にこすりつけて取るらしいのですが、倒された稲には未だ実が入っていませんし、毛や匂いが付いてしまうので収穫できなくなります。被害は深刻です。
金網柵でエリアごとに囲っていますが(人が檻の中で生活しているような)、それでも入ってくるのでさらに個別に電気柵で囲います。
30年ほど前には、猪等は姿を見たこともなかったですし、たま~に秋、熊が出たとニュースになるぐらいでした。最近は、当たり前すぎて・・人が山に入らなくなり里山等の緩衝帯がなくなり、また、動物達も人を恐れなくなり生態系も崩れて・・等々色々な要因で現在の状況になっているのでしょう。
消費者の方々は店先に並んでいるお米が、場所によってはこんなことをしながら作っているなんてご存じないでしょうね! 『さ~どうしたもんだか?』

これは猿対策に使った物です。コップには赤い粉がたくさん入っていました。
猿は猪と違って柵をしても上るし、上をネットで被っても手を使って入り、野菜を食べ散かしていきます。それも30匹位の集団で!
入れないように、食べられないようにと色々な対策をしましたが・・・『だったら食べてもらおう・・もう来たくないぐらいの・・・おいしくて?涙が出る野菜を・・・』
赤い粉は鷹の爪(唐辛子)で、はちみつに混ぜ合わせて茄子等に塗りました。はたして効果は有るのでしょうか?