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構造金物の紹介

木造住宅には色々な金物が使われています。

その中で筋交い等が入ったの耐力壁に使う金物をご覧になられたことは有りますか?

地震や台風等の時、有効に働いてくれるものです。

仕上がってしまうと見えなくなるのでちょっとピックアップ!

 

これらの金物は、阪神淡路大震災の教訓を踏まえ法律の改正により使われるようになりました。

震災で多くの木造住宅が倒壊しました。その原因の一つに筋交いの取付く柱が外れてしまい筋交いが効かなかった事例が多々あったそうです。

地震で大きな横の力が加わり筋交いでその力を受けようとすると筋交上部が取り付く柱部分を上に押上げる様な力が働きます。その為、柱の上にある梁等が押上げられ柱が梁や土台等から外れてしまい筋交いが効かなかった・・そこで、柱が抜けてしまわないよう金物を取付けることになりました。

 

ぞれぞれの場所で力のかかり具合が違います。い~ぬまでの10段階に分かれていて使う金物も違います。(学校では、あ・い・う~しか習っていないのに建築ではなぜか、い・ろ・は~を使っています?)

 

金物を細かく使い分けるのは大変なので、い・ろ・はの3段階を1つに、に・ほ・への3段階を1つの金物にまとめています。

さらに強い力がかかる所、と・ちの部分は基礎にステッキ状のボルトを埋込そのボルトに金物をからげて柱脚を固定します。

と・ちで使う金物は同じような形状ですが、取付けるビスの本数が違います。

その他に、り・ぬが有りますがそこまで集中的に力がかからないよう筋交い等を分散するようにしています。

 

柱回りの金物をピックアップしましたが他にもまだまだあります。機会が有ればまた・・・