さて、この機械は何でしょう?
建築・建設関係の仕事をされている方ならお分かりになるでしょうが、一般の方ではなかなか難しいかな?
それでは、水平器とか下げ降りという器具はご存知ですか?
水平器は、色々な形の物が有ります。よく使われているのは長方形の箱みたいな物に液体と空気が密封された小さなカプセルが組込まれている物です。
空気の位置でその箱が水平に置かれているかどうかを見るための物です。
下げ降りは、涙みたいな形をした重りを糸で逆さに吊るして、垂直を見るための物です。
この機械は、その2つの事を見ることが出来ます。機械から水平や垂直の赤色(最近は緑色も有ります)のレーザー光線が線状に出ます。
じゃこの機械は何に使うかというと入口の枠を取付ける時等に使います。垂直のレーザー光線と平行になるように縦枠をパッキン等をはさみながら柱に固定します。
『それじゃ柱って真っすぐ垂直に立っていないの?』『はい、真っすぐ垂直には立っていません。ビミョ~ですが、反っていたり、ねじれていたり、すこ~し傾いていたりしています』
そのため、この機械を使って縦枠を真っすぐ垂直に取付けます。縦枠がちゃ~んと付いていないとドア等、床にこすれたりしますから。
ただ、最近の建具の金物は調整機能付なのでそのまま取付けている人もいらっしゃるとか・・せっかくいい機械が有るのに・・
結局、道具が進歩してもそれを使う職人さんの意識やその会社の考え方が大切な事なんですが・・・