一番よく使っているドアが壊れてしまった。今までのドアは中が空洞だったのでもっとしっかりした木のドアに、幅は70㌢で高さは・・・よし、ホームセンターで買ってきて取替えるぞ!、な~んて日本では夢のまた夢、無理な話です。
現在、一般的に使われているインテリア建具、どのメーカーも同じ大きさで取替が効くのならいいのですが規格が統一されていないのでそんなことは出来ません。また、ひとつのメーカーでもシリーズが変わると建具の大きさや金具が違うという事が多いです。そのためそれぞれ非常に多くの種類があります。
ドアの丁番一つとっても、上下、左右、前後と三次元の調整が効く非常にすぐれた機能が付いていますが、各メーカーさんそれぞれ工夫してオリジナルの物を出しています。そしてほとんど互換性はありません。
また数年前?、窓も規格統一され、○○社のサッシに△△社の内装窓枠を使って・・・と互換性があるのはいいと思いきや、□□サッシから新たに出た高性能なシリーズはその窓の形状から他社の窓枠は使えません。(後でフリーカットの物なら使えるタイプも出しましたが)。他社と違い(性能、価格、デザインそして細かな専用性)を出すという事で、本当にオリジナルが好き?な国です。
いろいろ選択肢があってまた、使いやすく便利な機能が付いていてどんどん進化?しているのはいいのですが、だいたいモデルチェンジ(規格変更等)して10年ぐらいでもとの物がなくなっていきます。で、問題なのが、そういったものが壊れてくるのが10年過ぎたあたりから。必要な時には物がない。
「何年前に建てた○○邸、□□の品番△▼のドアのハンドルが・・・」と連絡を入れると(多くのメーカーさんは部品の履歴が残っています?。中にはないメーカーさんもありますが)、「現在その物はないのでそれに代わる新しい物を現場で少し加工して取替えて下さい」という回答がかえってくればまだありがたい。しかし、「もうそれらのに対応している物はありません」と、回答がくるともうどうしょうもない。種類が多すぎて在庫をそんなにかかえていられないのでしょうか?。また、部品の細かい履歴が残っていないメーカーだと・・・、さ~たいへん!
冷蔵庫やテレビ等の家電製品みたいに置き換えられる物ならいいのですが、建物に組み込まれている物は簡単に交換できません。今風の便利さ等を求めなければいいのですが、それが出来ないのでもう少しモデルチェンジのサイクルを長く、壊れにくいしっかりした物に・・・、そんな事をしたら取り換え需要が少なくなるのでメーカーさんはしませんね?もうからなくなるだろうから?
せめてもの対策として、ブランドメーカーを追いかけるより、デザインは変わっても本質的な所をあまり変えないメーカーを使う方が長い目で見ていいでしょう。私はそういったメーカーさんをお勧めしています。