
今年、地元一本義さんの酒蔵まつりは大雪の為中止になりさみしい思いをしていましたが、となり上志比の吉田酒造さんの新酒祭があると聞いたのでちょっと見学?に行って来ました。
全然知らなかったのですが、今年で15回目との事、な~んか人生損をしたような・・・。で、白龍さんと言えば、若干24歳最年少女性杜氏が造るお酒という事で今話題の酒蔵さんです。
その彼女が蔵の見学会でお酒づくりを説明してくれました。この写真はしぼる前の原酒が入ったタンクです。大吟醸だったかな?ひとつ前のタンクとは違う華やかな香りが広がっていました。一通り説明が終わった後に酒米の山田錦と五百万石が並べてあったので米づくりをしているものとしていろいろ聞いてみました。
白龍さんの原料のお米は全て自前と蔵人さん達、ここ上志比でつくられているそうです。今、山田錦は日本酒をつくるうえで一番人気のある品種ですが、播州米という事でこの北陸地域で育てるのは非常に難しいはずです(たぶん?)。最初の年は反当り3俵も採れなかったそうで(普通のお米で8~10俵ぐらい採れます)、いろいろ苦労してここまでこられたそうです。
春から秋まで米づくりをして冬に酒をつくれば一年間地元で働ける。原料を原料のまま売るのではなく加工して売る。米・酒づくりは昔からある6次化産業です。一時、日本酒は人気が低迷していましたが、酒造りに情熱のをもった蔵人さん達の努力と経験だけでなく新しい技術を取り入れおいしいお酒をつくることで人気が復活し、古くからあるが新しい産業になりました。
白龍さん、地元で米を作り、地元の水とその採れた米で酒をつくる。やっと米が採れるようになったら社長が・・・で若い娘さんが遺志を継いで杜氏になり・・・・な~んか泣ける本当のドラマがここにある。みんなで応援しましょ、酒・白龍を飲んで!
それにしても誰か映画とは言わないけれどドラマ創らないかな?日本全国の呑み助なら必ず観る物になると思うけど・・・。

蔵の中の一角に何やら職人さん?とはちょっと違う雰囲気のおんちゃんが蒔絵見たいな物をプレートに書いてくれるコーナーがありました。和塗師?宮森昭宏さんという方で、てっきり地元の方かなと思ったらなんと越前市の方でした。何で越前市からわざわざここまで?と、先代が宮森さんの龍のイラストを気に入って白龍さんのシンボルマークにと申し出があり、それがご縁でこのイベントに参加させていただいているとのこと、あの白龍さんのかっこいいシンボルマークはこの方が!・・・人は見かけで・・・失礼しました。
新酒の試飲や酒通度チェック、手打ちそば等々そして蒔絵等色々楽しめて、当然しぼりたての新酒も購入出来て・・・来年も是非来たいイベントでした。