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塗り壁 準備編

室内の壁をセルフで塗られる方がボチボチと・・・で、DIY品と言えども準備をしっかりしていないと後でポロ・ポロ・バリ・バリと・・・。

せっかくの壁がト・ホ・ホ・ホ・ホにならないようにしっかり準備しましょう。

 

これは私の施工方法です。DIY品を使った時の準備の内容です。仕上げの材料によって内容が変わりますからそれぞれの材料に合わせた準備をしてください。

塗り壁の準備 マスキング貼と養生

まずは、内装屋さんに塗り壁の所も一緒にパテをしてもらいます。ボードビスの頭を、そして石膏ボードのジョイントは目地テープを貼ってもらい、パテをしてもらいます。

この時、パテの巾を広めにとりパテの盛り上がりが目立たないようペーパーでしっかり削ってもらいます(クロスの下地と同じように)。パテはしっかり乾かします。

次に、塗り壁の回りの天井や壁のクロスを先に仕上げておきます。

その後に床、巾木、窓枠、天井等に塗り壁材がはみ出さないようしっかりとマスキングテープやビニール付きのテープで養生します。この時、テープは粘着力の弱い物を使います。夏場はテープの糊が残る事があります。壁が塗り上がったら早々にまくってください。


塗り壁の準備 シーラーを塗る

次に塗り壁を塗る面にシーラーを塗ります。

シーラーは、壁と塗り壁材の密着性を高める働きと、石膏ボードの紙の部分、ビス頭のパテやジョイント部分のパテ等、吸い込み方が違うので、吸い込みを止め、それらを均一な面にする働きがあります。


塗り壁の材料に顔料を混ぜる

色を付ける場合は機械を使ってかきまぜます。

むらにならないようにするには、よくかきまぜます。

むらを愉しむのであれば、あまりかきまぜないようにします。

これで準備完了です。

 

2018.07.21 加筆しました。あくまでもご自分でされる方に。

材料にもよりますが漆喰系は強アルカリ性です。直接触ると肌荒れの原因になります。手袋等を用意してください。道具は薄めのステンレス鏝、大・中・小と出隅用と入隅用鏝、鏝板(材料を乗っける板)、スポンジと刷毛(はみ出した時の掃除用)、ハンドミキサーと延長コード(ドラムを使うのであれば線を出しきって使いましょう。同時にいろいろな機械と一緒に使うと熱を出し線を溶かします)、大小のバケツ、洗車ブラシ(最後の道具の掃除用)等。


塗り壁は2回塗りで仕上げる

塗り壁を塗る時、ちょっとしたコツがあります。

 最初は目立たない所で試塗りを。

まずは薄~く1回塗ります。引続いて2回目、ちょっと厚く塗ります。その後に鏝などでいろいろなパターンを作っていきます。

この2回に分けて塗るのがポイントです。一気に厚塗りをしようとすると、なかなかうまくいきません。薄いと鏝の跡がうすっぺらで質感がよくありません。それで2回に分けて塗れば厚みがあり、鏝の跡などに深みが出ます。

 

準備をしっかりすれば、後々はがれや割れの少ないいい表情の塗り壁ができます。それと、割れの少ない塗り壁を作るためにしていることが他にもあります。次回にその辺の事を。