せっかく家族で塗った壁や、リビングの一番目の付くクロスの壁がバリバリと割れたら・・・。な~んか、がっかりですよね。
それで、少しでも割れにくい壁を作るためいろいろ工夫をしています。
まず、クロスや塗り壁がどこで割れているか、それは、下地の石膏ボードのジョイント部分です。壁を1枚で貼る事はできないのでジョイントを無くすわけにはいきません。ただし、減らすことはできます。
一般的に壁に使われている石膏ボードは、厚さが12.5㍉でサブロク(3尺×6尺)といわれる物で、巾91㎝長さ182㎝の大きさがあります。天井までの高さを252㎝とすれば、床から182㎝までの1枚とその上に70㎝の物を貼る事になります。ここで床から182㎝の高さの所に横に一直線、ジョイントができます。これを長さ252㎝のボードを貼れば、天井まで1枚ですみ、横のジョイントがなくなります。大きいボードは重いし作業性は悪く大変ですが。
また、縦の窓枠等に添わせるようにボードを貼るとその縦の延長にジョイントができこれも割れやすい原因になります。そこでちょっと手間はかかりますが、ボードを凹にカットして窓枠を挟み込むようにして、窓枠の縦のラインからジョイントをずらします。
このようにしてボードを貼っていきますが、ここで注意が必要です。それはボードを留めるビスの打ち方です。
以前、外部の耐力面材、ダイライトを留める時にもお話しましたが、面材を留める時、釘はツライチで止めないと・・・。
それと同じで、ボードを貼る時、ビスの頭をボードの表面にツライチに止めないとだめです。出ているとクロスはもちろん塗り壁でもビス頭が目立ちます(出ていれば当然大工さんや内装屋さん、左官屋さんがドライバーでツライチに埋めますが)。逆にめり込む(表面の紙が破れる)とパテでしばらくは隠れていますがそのうちビス頭のパテがポツ、ポツと浮いてきます。ダイライト同様、ビス打ち機の調整が欠かせません。
以上のような石膏ボードの貼り方をすればかなりの確率で仕上がり面の割れ等が防げます。
そのボードの貼り方と同じくらい大事な事があります。それはボードを留める下地です。下地のやり方でボードの貼方に・・・。
ちょっと長くなるので下地に付いては次回にします。
それでは、また、ちょっとこだわりの世界に。