薪ストーブ 薪はどうする

薪ストーブを望まれる方にストーブライフとメンテナンスの事だけでなく、薪をどうやって調達するかという事も最初に話をしています。燃料の薪がなければストーブはインテリアにしかなりませんし、薪の調達はかなり大変な事ですから。

 

そこで、薪の調達先ですが、お金があれば薪を購入すれば手に入ります(当たり前の事ですが)。季節になればホームセンターでも売られています。ただし、ホームセンターに置いてある物はほとんどが細かく割り過ぎています。焚きつける時にはいいのですが、その後は長く燃えているためには(火持ちがいい)太めでないとすぐ燃えてしまい、多い量の薪が必要になります。そのため割り過ぎていない薪を扱っている専門店の方で購入する方がいいです。

福井でも薪の専門店や販売している森林組合等があり、購入する事ができます。ただし、金額的にはけっこうします。私のように年間4~6トン程の量を購入するとなると20万円以上となるでしょう、ワンシーズンで。

 

そんなにお金をかけられないよという方(殆どの方はそうだと思います)、それならどうするか?、自分でつくりますか?。

私の場合、丸太を森林組合から購入、その後は自分で切断、割って薪をつくっています。丸太原木は4万円~8万円で購入。その他には器具(チェンソーや薪割り機)の油代、後は自分の労力のみ。私は楽しみながら休みの数日をこの薪づくりに当てています。

 

私は、薪が調達できる方のみ、お金をかけられる方や、お金をかけず、楽しみながら?薪づくりがしたいという方、そんな方々だけに薪ストーブをお勧めしています。でないと本当にインテリア?になってしまいますから。

 

そこで、自分で薪をつくるという方に私の薪のつくり方や薪に関する事をお伝えします。

まだ手付かずの丸太の山

現在、6月末にいただいた丸太がまだ手付かずの状態です。

ちょっと暑すぎるのでと、でもそろそろカットぐらいはしなければならない時期に。

今年はなかなか丸太が届きませんでしたが、タイミングがよければ春一番に届きます。

私は、なるべく寒い時期に切った物が欲しくて早い時期から予約をしておきます。それは、暖かくなるころ(4月ぐらい)から木は水を吸い上げて活動を開始します。当然ですがこの時期から10月ぐらいまでは水を大量に含んでいます(含水率150%を超える)。それ以降の11月から翌年の3月ぐらいまでに伐採すれば、木は活動を休んでいますから含水率が低い状態(だいたい30%位)ですみます。


薪に含水率?と思われるかもしれませんが、しっかり乾いた薪でないとよく燃えないため火力が上がりません。当然暖まらないという事に。

薪に適した含水率は20%位と言われています。ですから含水率の低い時期に伐採した物の方が、効率も良く早く乾燥できます。

水分を多く含んでいる木は薪にしてもカビが生えやすかったり腐りやすかったりといろいろ問題があります。そのため風通しの良い所でしっかり乾燥させる必要があります。

さて、薪にしてどれぐらい乾燥させておくか?。含水率20%と言われても測定器がなければわかりませんよね。それで期間で考えた時、理想的なのは2シーズン乾燥させたものと言われています。しかしなかなかそこまでは難しいです。置場などの事もありますから。せめて1シーズンは乾燥させて使いましょうという事で、私はこの冬に燃やす薪は去年のうちにつくった物です。今つくろうとしている物は来シーズン燃やす物です。

冬までに薪にして翌年1年間乾燥させる。そして冬にその薪を使う。このようなサイクルが出来てくると余裕ができ、結構楽になります。

 

さて、長くなってきたので薪づくりの手順は次回に。