薪ストーブ 薪づくりの手順と道具 2

玉切りが終わればいよいよ薪割りです。

薪割りをするのは丸太のままではストーブに入らないからです。それに丸太を割れば木を早く乾燥させるここができます。

そして、薪の太さは数種類用意しておくと、焚き付け~長時間燃やし続けるのに使い分けができて便利です。

いろいろな形の斧
くさびと大ハンマー

薪割りの道具と言えば当然斧です。専門店でいろいろなものを手に取って、体に合う物を選んでください。特にグリップを握った時に親指と人差し指が触れる物を選んでください。柄はなるべく細めの方が力が入りやすいです。刃もいろいろな形があります。ケヤキ等繊維方向が複雑な広葉樹は刃に角度がある斧の方が繊維を開くように割れるのでいいと言われています。その当たりの事は、実際に割っている人に(売っているだけの人ではダメです)聞いてみてください。

 

薪割りに使う道具は斧だけではありません。右の写真は我家で使っているクサビと大ハンマーです。これだと薪が斧に絡んで取れないという事がありません。ケヤキなどの枝絡みの割れにくい部位も2個のクサビを交互に打込んでいけば大概の物は割れます。

 

次に薪割りをする時、丸太に刃が当たる時、斧が地面と水平になるように台を置きます。台の高さは20cm~30cmが理想と言われています。ただし、みなさん身長が違います。それで、身長から薪の長さと1メートルを引いて残った寸法が作業のしやすい台の高さだそうです。たとえば、私の身長は175cmです。薪の長さは40cmにすると、175-40-100=35cmになりこれが私の作業のしやすい台の高さです。実際にやってみました。確かに作業は30cm弱の物よりもしやすかった?(そんな気がする)。

 

薪割りは足を肩幅より少し開き気味で膝から曲げ、腰を落として斧を振り下ろします。こうすれば斧が地面と水平になり安全に薪割りができます。言葉ではなかなか伝わりにくいので、いろいろ動画が配信されていますので一度見るとかなり参考になります。

尚、私の知り合いの方で剣道等をされていた方に多いのですが無意識で手首をスナップされる方がいらっしゃいます。何か斧の刃先が自分の方に来るという方は意識してみてください。この作業も危険が伴いますので十分ご注意を。

 

それにしても、パカ~ンと割れた時はすごく気持ちがいいです。 ただ、調子に乗ってやっているとこの薪割り作業は腰にきます。私、過去に何回かやっちゃってその度に2~3日寝ていますから。

も~薪割りが大変だという方に、薪割り機という選択肢もあります。私も最近は、薪割り機で丸太を割っています。

上の写真はリースで貸し出されている物です。

左は動力がエンジンで刃が動くタイプです。私もこれと同じタイプの物を使っています。

中央は電動式で刃が固定されています。右はそれに付け加えると能力がアップするという優れ物の刃です。共に破砕力は7~9トンぐらいの性能があります。

刃が動くタイプは丸太が割れなくて途中で引っかかったとしても刃を戻す時に外れる仕組みになっていてとても便利です。また、電動タイプはエンジンのわずらわしさ(燃料の出し入れ)等がないため楽です。

薪割り機は、破砕力10トンを超えるタイプだとかなりの物が割れますが、そこまでなくても7~9トンあれば何とかなります。

我家にも有りますが小型の電動タイプで破砕力2~3トン位の物ではダメです。針葉樹の丸太はなんとか割れますが、広葉樹にははが立ちません。特にケヤキなどの枝が絡んでいる部位は割れにくいですから殆ど無理です。

 

時間の余裕と体力に自信のある方は斧で、私のように自信のない方は薪割り機で。

どちらにしても割り終った薪の山を見ていると「やった~」という充実感とビールが美味い!!。

一度のこれを知ってしまうとも~やめられません!。