最近さぼった感じで趣味の話をポツ・・・でしたが、今日は少し真面目なお話を!
建築・建設業界では「かんり」という名の内容がまったく違う業務があります。
建物を建てる時、まず設計をします。次に、この設計図を基に建物を建てる工事が始まります(実際にはいろいろな審査がありその後に工事となりますが)。その工事において「かんり」という名の異なった業務があります。
まずは、「監理」について。
「建築主の代理人として」主に設計者が、建主の代わりに専門的な立場で図面通りの工事(施工)がされているか、または図面では伝わりにくい内容の伝達や工事現場との打合せや指示を行います。それを建築主へ報告するという業務です。
次に、「管理」について。
「工事現場の責任者」通常、管理者である現場監督さんが、指示を出して工事を進めていきます。工事の施工順序の検討や職人さんの手配等、工程の管理、当然それに伴う材料の手配等の材料管理、作業員や近隣住民への安全確保の安全管理、そして人件費や材料費等の金銭を管理する原価管理と多岐にわたる業務です。
これらの内容の違う「かんり」、「設計監理」と「現場管理」を大きな建物等を建設する場合、設計者と現場監督別々でそれぞれの「かんり」をして工事を進めていきますが、木造住宅においては、現場監督さんが一人で両方の業務を兼務している場合が多いです。私も兼務している一人です。これには一長一短あります。それに、現状では現場監督さんの仕事は「かんり」だけではありません。現場でいろいろ出てくる雑務があります。時には現場監督と言うよりは「現場雑役夫?」に・・・。
いつもの職人さんに仕事をしてもらう安心感や、雑務、そして管理業務に追われ、監理業務がおろそかになる事が・・・。
ただし、現場監督は工事の進行状況をつぶさに見ていけるという利点があります。私はその利点を生かし、進行状況に合わせたチェックポイントを設け、細かく確認していくようにしています。工事は進んでいきますからそれぞれの項目を一度で確認できるとは限らないからです。
私の理想は「設計した者が現場を見る」事、だって設計した者が一番完成時を把握していますから。