福井県年縞博物館に行って来ました。

カッコイイ外観 福井県年縞博物館

昨日の続きです。

奇跡が重なってできた世界一時間の物差し。水月湖の湖底に堆積してできた縞模様、長さ45㍍にもなる年縞が展示されていました。

1年が平均0.7㍉の縞。100年生きたとしても7㌢にしかならない。日頃悩んでいることが何だか小さく感じるのは私だけではないのでは・・・。

学芸員の方の非常に丁寧で、わかりやすい説明のおかげで大変興味深く見る事ができました。できれば、説明を受ける事をお勧めします。

そして、展示スペース最後に飾られていた物、地元出身、福井が生んだ大スター「五木ひろし」さんを起用した「いちほまれ」のポスターでした。さすが県の施設!。

私、この建物が大変素晴らしいと感じました。

2階部分を空中に浮かし、屋根は大きな切妻にしてガラスの壁で浮かんでいる。軽やかにシンプルですが非常に美しい。

内部も屋根を支える細めのパイプで組んだトラスを意匠的に見せ、登りに集成材を組合せて・・・内部も軽やかでやさしい雰囲気の空間を創り出しています。

また、木を使った床、壁、天井は年縞のイメージで極小巾の板で、コンクリートの壁や軒裏も同一のイメージで仕上られていました。

縞のテクスチュアーは別にして、この空間の雰囲気がなんとなく長野県の「安曇野ちひろ美術館」に通じているように感じたので調べてみると、同一の設計者で、建築家内藤廣氏によるものでした。

年縞もすごい物だと思いますが、それを包み込むこの建物もいいですよ。是非、一度ご来場ください。

 

この辺でやめておけばいいのですが、この建物、年間の光熱費は・・・と気になってしまう自分がいる。これって、おかしい?。