前回は「電気料金が上がるぞ」という話をしました。さて、今日は先週行われた講演会の話です。
「APWフォーラム&プレゼンテーション2018
窓からはじめる暮らし方イノベーション」
と題され、サッシメーカーのYKKさん主催のものです。
本来なら9月に予定されていましたがちょうど台風が襲来。中止に。私を含め多くの方の要望があったのでしょう。それで先週行われました。
講師の方は、近畿大学 建築学部 学部長 教授 岩前篤さんと、コラボハウス一級建築士事務所 高垣悟朗さんでした。
岩前さんと言えば「あたらしい家づくりの教科書」の共執者の方のおひとりです。
教科書で書かれているヒートショックや低温による健康障害の話がメインでした。
私達住宅を造っている者の常識となりつつある話ですが、年間、交通事故でお亡くなりになる方は4000人以下に減少しています。一方、家庭内の不慮の事故でお亡くなりになる方は1万5000人を超えています。
原因の多くはヒートショックや低温によるものだそうです。
じつに3倍以上の方が家の中の事故でなくなっています。外よりも家にいる方が3倍危険?。
この話、まだまだ一般の方々はご存じないのでは?。
また、高血圧の方の話ですが暖かい部屋にいれば薬よりも効果が高いそうです。等々、冬は暖かい家でないと健康リスクが非常に大きいというお話でした。
続いて高垣さん、・・・この方だれ?、私だけでなく他の方もそう思っていたと思います。
そのため、ご本人も楽しく自己紹介から。沖縄で海洋を北海道で気象を学ばれその後なぜかハードウェアエンジニアに。その時住んでいたコンクリート打ち放しのデザイナーマンションの温熱環境の悪さ、夏は壁が40°を超え、冬は・・・それもエアコンを運転しつづけても・・・で、「断熱」の方にと(やっと建築とつながった)。
元々数字には強く、分析も素晴らしい。話の一つに気温が30°から下がらない日数のグラフと熱中症で亡くなった方の人数のグラフが一致する事等、夏場のエアコンの必要性をお話されました。
もう危険なのは冬だけでなく、夏も十分危険であるという事等をお話されました。
今、建物内部の温度が、もう快適等というレベルではなく、健康まで影響している事がわかってきています。
冬は家全体を暖かく、夏は 涼しくしないと・・・。これって、電気等、エネルギーを益々使う事になります。
電気代が高くなるのに健康でいるにはたくさん使う・・・、その対策のために、今、国が進めていることを次回お知らせします。