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高性能グラスウール断熱材を使う?

断熱材を入れた状況

一昨日の断熱材について、「壁は、それぞれの巾に合わせてカットして入れていきます」につっこみが入ったのでもう少し詳しく説明を。

 

グラスウールの断熱材は外部に面した壁に入れていますが、私は巾の違う2種類の断熱材を使い分けて入れています。

 

なぜ2種類かというと、入れる場所によってほぼ2種類の寸法になるからです。

 

写真を見てもらうと、壁の中には柱(巾12cm)と間柱(巾3cm)がたっています。

それぞれ材料の中心の間隔が45.5cmごとにどちらかがたっています。


 それで、それぞれの材料の間の寸法は、例えば柱と間柱の場合、45.5cmー(12cm+3cm)÷2=38cm 間柱と間柱の場合、45.5㎝-(3cm+3cm)÷2=42.5cm となります。

それで、巾38cmと42.5cmの2種類の物を使っているのです。

たまに、入り隅や窓周り等に間柱等を増している部分は間が狭くなるので、その寸法に合わせ断熱材をカットして入れています。無理に押し込むと綺麗な面にならず、しわしわの断熱材の面にしかなりません。また金物等に絡む部分は断熱材を裂いて隙間が出来ないように入れています。この辺の作業は袋入りタイプでは難しい事です。

その後、防湿気密シートをビッシッと貼、隙間が出来ないように気密テープで周りを貼ります。けっこう手間のかかる仕事が続きます。

 

それなのになぜグラスウールなのか、袋入り10㎏のグラスウールは確かに安かった。しかしこの方法では安くは・・・。

値段ではありません。グラスウールの特性で選んでいます。

住んでる時、火災時に燃えない事が大切です。しかし、それ以上に解体する時、分別しやすいかという事を優先します。

コンセプトでも書きましたが、将来を考えるとこの選択が一番いいと私は思うからです。

 

ちょうどのタイミングというか、来月から産業廃棄物処理の金額が50%ほど値上がりします。

頭の痛い事ですが、これらの費用もさらに値上がりしていくでしょう。

 

省エネ対策だけでは本当に安くすむとは言えません。

業者の選定を間違えないように、家を建てる前にしっかり知識を蓄えてください。