古い骨組みに新しい梁がかけられている写真です。
この新しい梁は、その真ん中にある古い丸太を支えている柱を抜くために入れた補強のための物です。
リフォームをさせていただくと、そのまま模様替えという場合もありますが、たいてい間取りを変えたいというご要望が多いです。そうなると「この柱、抜けますか?」という事になります。
○○TVの「ビ〇〇ー○○○○」番組の影響が大きく?、一般の方は、簡単に柱は抜けると思われているようです。
調査もしていない状態で、そんな話をされる場合が多々あり・・・。私は、まずは調査、それで判断するという流れで計画を進めています。当たり前の事ですが・・・。
調査して、構造的に柱を抜いても問題ない場合はいいのですが、たいがいは補強が必要になってきます。
間取りを変える→柱を抜く→補強が必要という流れになります。柱を抜いても大丈夫なような余裕のある梁や組み方になっていることはまれですから。
特に最近の建物は間取りと外観を決めて架構(骨組み)はプレカット屋さんおまかせという設計者orプランナー?(伏図=構造図が書けない)が多く、またコストダウンのため短く細い材料で組上がった架構が多いです。これでは、将来・・・無理でしょう。
理想は、間取り、外観、架構を絡めながら2階から計画していけば構造的にも強い家になります。それが出来る設計者に出会えるといいのですが。
考え方を変えて、その場所、その家に住み続けるのでなく、アメリカ?みたいに、その時々の家族構成や収入に合わせて住み替えていきますか?、ちょっとブラックジョークですね。