先日の続きです。
暖房すると空気が暖まって上に上がっていきます。その空気は周りの空気を引き込みます。この時、床下の冷たい空気も一緒に引き込みます。また、暖まった空気は天井上部等にある断熱材の隙間から抜けて行きます。
空気を順次入替えているだけなので暖かくなりません。そこで、空気の入り口と出口をふさぐ必要がありますと言いました。
家中、隙間だらけだと言っているような物ですが、実際それ本当です。
それは、ツーバイフォー等の枠組み壁工法でなく、在来工法と呼ばれる普通の木造の工法だからこのような隙間?ができやすいのです。
在来工法は、壁になる所は最初に柱と間柱をたてます。外壁になる部分だけでなく内部の間仕切り壁(部屋と部屋の境)も同じです。その柱、間柱で囲まれた中で床や天井を作ります。基本的に縦勝で作られています。外気に面する所に入れる断熱材もこれらの壁で囲まれた床下や天井上部に入れます。当然、壁になる柱や間柱の間は何も隔てる物がない空間になり、空気が自由に出入りします。
一方、ツーバイフォー等の枠組み壁工法では床組みが終われば構造用面材で全て(玄関、浴室以外)ふさぎ、その上に壁のパネルを載せていきます。在来工法の縦勝に対して横勝ちです。外壁周りや屋根も構造用面材でふさぎますから、空気の抜ける部分が非常に少なくなります。
在来工法はその作り方から空気が抜けやすい工法であるといえます。
そこでこの空気が抜けにくくする施工をいろいろ行っています。そのあたりの事は次回に。