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隣り合わせの新築現場・解体現場

新築工事 建て方

近所で新築の建て方と解体という全く反対の工事が行われています。

新築の方は骨組みが組上がりました。地元の建築会社さんでパネル組込で高性能化(耐震・高断熱・気密)を売りにしているのですが、今回はパネル組込ではありません。

ただし、高性能化には20年以上の実績があるのでどのような方法を取るのか楽しみです。

朝の番犬くんの散歩コースに・・・。


解体工事中

さて、新築物件からすぐ近くで解体工事が行われています。

築40年ぐらい?ですが、道路の拡幅に伴って解体になったそうです。

それを見ていた近所の長老さん達の会話です。

「きれいに壊してんにゃけどこれどっか持って行ってまた建てるんけの?」「いや~、壊すだけやって聞いてるざ」「ほんならこんな手間かけんとえっけえ機械持ってきてガタガタッとやってまえばええのに」「ほやって、うらも初めから機械持ってきてやってまうと思ってた」「こんな手間かけてたらたこつくやろに」・・・というような会話が延々と続いていました。

確かに昔は解体した建物の材料を使ってまた建てたそうです。

我家の農舎も、隣村の家や工場の材料を持ってきて建てたそうです。


今ではよほどの事がないかぎり、移築や解体の材料(一部に古材を使事はありますが)を使う事はほぼありません。

それなのにこのような手間をかけてなぜ解体するのか?。それは分別して、例えば、木はチップにして燃料に、アルミや鉄等の金属は精製し建築用材等に、コンクリートや瓦などもリサイクル用に、それ以外の物は産業廃棄物にと細かく分別して処理する事が義務付けられているからです。

さらに現在、産業廃棄物の処理費用が高騰している事はご存知でしょうか?。

従来中国等に輸出していた石油化学製品等の廃棄物が輸出できなくなり、国内での処理の体制が整って・・・。今後リサイクル素材で作られている化学製品は要注意か?。もっとも廃棄物の処理を輸出に頼っている事自体おかしかったのですが。

 

このような解体工事を見ていると、現在、あまり解体時の分別しやすさや、リサイクル等を考えずに建てられている建物の50年、60年先が・・・「どうするんやろ?」。