たま~にですが、建て方が終わって瓦屋さんが屋根の防水紙を貼った後に大工さん達が何人かで屋根の出を直しているのを見ることがあります。
う~ん、やっちまったか?。そう、瓦割が違うので割り付けが合うように屋根の出を・・・。
瓦割?、それは瓦というものはそれぞれ(越前瓦や三州瓦の和形、平板瓦、S瓦等)決まった寸法があります。その寸法×〇〇枚の長さに合わせて屋根の大きさを決めます。だから瓦が屋根の上できちっと葺かれています。
流れとしては、まず設計者が立面図で屋根の(大まかな?)寸法を決めます。
次に瓦屋さんがその寸法に近くなるように間口は瓦○○枚に、流れは・・・と瓦の枚数から寸法を出します。
その寸法をプレカット屋さんが図面に落とし込んで、設計者が確認・承認してGO!、骨組みの加工に入ります。
さて、どの段階で間違えたのか?。瓦屋さんの計算ミス?、プレカット屋さんの打ち込みミス、はたまた寸法の押える位置が瓦屋さんとプレカット屋さんでは・・・、流れの寸法を水平に直していなかったのか?。どちらにしても最終確認をしたのは誰?。
私も過去に勘違いをして・・・「ごめんなさ~い!」をした事がありました。
さて、以前プレカット屋さんに「別段さんは瓦屋さんの瓦割を再計算してるんでしょ。自分の想いに近くなるように修正してプレカット図面に寸法を書き込んでくれるので助かります。」と言われたことがあります。
「エッ!そんなん当たり前でしょ。」と言うと「瓦割図をわたされてヨロシク!という設計者が多くなっています。」とのこと。「ひょっとして瓦割が出来ないんじゃないの?」と言うと、ニコニコしながら・・・返事が返ってきませんでした。
出たよ出たよ!、おまかせプランナーが!。でも最終確認はどうするの?。ま、それもおまかせか!。
瓦割が出来なくても家は建ちますが、そんなんでいいんでしょうか?。
そのうち寸法間違えで少し短い場合少々かたく葺くのはいいけど、長すぎるとゆるゆるの割り付けで葺かれてしまうぞ。