地面に縄(白い紐)が張ってあります。これが地縄です。
普通は地鎮祭の時に張るものなんですが・・、工事はこの地縄から始まります。
以前ブログでも掲載しましたが、この縄は建物外周の壁の中心の位置に張られています。
この地縄を張る目的は、建て主さんに、実際壁の厚みが有るので縄より外側に10㎝程ひろがりますが、お隣との空きも含めて、建物の位置を確認してもらうためと、この縄をもとに工事を進めていくための物です。
地盤改良がある場合、柱状改良等はこの縄から杭の位置を出していきます。改良工事で縄がいったんなくなりますが、再度張りなおして外部配管工事にと進めていきます。
この縄が有るのではっきりと建物の位置がわかります。
欠陥住宅の事例で「杭がずれている、それも建物の外に!」。そんな信じられないような事例があります。地縄があればそんな間違いはなかったでしょう。おそらく図面に基づいて境界線から杭の位置出しをした時に間違えて、そのまま位置の確認もされずに工事が・・・、ほとんどが業者任せで進められているおまかせの現場で・・・。
私も含めて勘違い等ミスを犯します。そのミスを防ぐためにいろいろな基本的な事があります。地縄もその一つです。決して難しものではありません。ただ少し手間はかかります。今こうした手間が省かれています。
まずは地鎮祭等、工事の始まりに地面に縄が張ってなかったら要注意です!!。