雪がドカ~ンと積もると窓のガラスを押して割ってしまいます。奥越では雪がたくさん降りますから雪囲いをするのは当たり前です。そこで建築的に一工夫した事例をご紹介します。
まずはテラス窓。
しっかりした雪囲いが必要なので柱を建てます。その柱の固定をどうするか?。よく見かけるのは軒裏まで柱を伸ばして挟み込んで固定しています。この方法だと柱が長く重くなり建てこむ時に軒裏を痛めたり・・・。そこで柱を軒裏まで延ばさず壁と床に出っ張りを作り柱を挟み込むようにします。こうすれば柱も短くなり軒裏も痛めません。柱を建てればそこに横桟をボルトで固定して波板をあて、ヌキで押えて縛ります。
簡単に、短時間で組みあがります。ちなみに波板はちょっと高いですが、ポリカ波板を!。耐久性があって断然おすすめです。
次に、小さい窓はパレットを作ってそれぞれの場所に吊り込みます。
一番手前の窓の上下に取り付けられている物はパレットを吊るすための金具です。
奥の窓にはその金具で吊り込まれたパレットが取り付けられています。
さらに奥にはこれらの雪囲いに使う材料を保管して置くための屋根付きの棚です。当然の事ですが、雪囲いの材料は冬しか使いませんので保管する場所は必ず必要です。
以上の事は設計の段階で考慮しておかないと後からでは・・・、さらに建ててしまってからではもっと大変!。
こういう事は、経験値が高くないと!。雪の少ない所の設計者ではなかなか難しいでしょう。
私、だてに山に住んでいませんから、得意ですこんな事!。