今年も台風の直撃により屋根が根こそぎなくなっているのをテレビで見て、改めて浮き上がり防止の金物の必要性を痛感しました。現在私が行っている施工方法が自然災害に対してどこまで有効かはわかりませんが・・・。
一般的には屋根の垂木は釘で固定していて、側桁(一番外側にある桁)部分のみ、浮き上がり防止の金物を使用しています。
私は、建物から出ている屋根部分の垂木全てと、さらに側桁のすぐ上にある母屋にも浮き上がり防止の金物を使用しています。その金物は引き抜く力に対して強い抵抗力を発揮する特殊なビスです。
写真はその特殊ビス「タルキック」です。ちょっと見づらいですが、側桁とすぐ上の垂木を留めるのに使われています。
垂木を受ける母屋、その母屋を梁から支える束、この束の上下はカスガイを2本ずつつで固定しています。
写真を見ていただくと束の上下、母屋のジョイントにカスガイが打ち込ナれていますが、それぞれ反対側にも打ち込まれていて各場所ごとに2本ずつで固定しています。これ1本ずつですましている・・・。
カスガイも普通の物とは形状が少し違います。普通よく使われている物は断面が丸い形状ですが、私の使っている物は三角形の断面をしています。「ツライチくん」というネーミングでその名の通り強く打ち込むとカスガイが梁や束にめり込んで平らにおさまります。
仕上がってしまえば見えませんが、こういったところにもこだわりをもって家づくりをしています。