この時期になると御施主さんに床下給気口をちゃんと閉めましたか?と連絡をしています。最初の1年目は皆さん忘れずに開閉していただいていますが、2年3年と経過していくと・・・。
この床下給気口は非常に高性能な物です。なにが高性能かというと、閉めればほぼ空気も水も通さないぐらい気密性の高い物です。
私は、基礎断熱仕様の時は必ず使っています。
基礎断熱に給気口?、と思われるかもしれませんね。確かに基礎断熱は基礎を断熱ラインとして考えるのでそこに穴を開ける給気口は邪道です。
では、何故給気口を取り付けるのかというと、基礎はコンクリートで作られているからです。
コンクリートとは、砂、セメント、砂利等、そして水でできています。この水が施工後3~5年ぐらい水蒸気となって出てくると言われています。
密閉された床下に基礎の水蒸気が・・・。どう考えてもよろしくないと思います。
そこで冬季のみ閉じて床下の気密性を高くし、春~秋にかけては、開けて床下を開放します。
こうすれば冬は外気が入り込まず、春~秋にはコンクリートから出る水蒸気は外に逃げていきます。まず、他社ではしていない工夫です。
ただし、いくら優れた物を使ってもちゃんとした使い方をしないと効果はありません。高性能なものほど取り扱いに注意が必要です。