襖貼替のため、打合せに必要なサンプル帳が古いので建具屋さんに取りに行ってきました。
そこでビックリ!、もうサンプル帳も定番品の物ばかりで紙の種類も非常に少なくなっていました。
物足りなく思ったので、「昔?よく使っていた○○〇はないの?」と、「その○○〇は、サンプル帳だけでなくそれを扱っていた店(問屋さん?)がなくなってしまったからあの中にあった紙はもう入ってこないよ」と。
結構分厚い見本帳だったのでいろいろな紙が入っていて見ているだけで楽しいものでしたが・・・。
最近の住宅には座敷はもとより和室がありません。あっても畳コーナーぐらいで、襖や障子はほとんどないに等しいです。
住まいに対する考え方が変わり、普段使うLDKを重視し広くとり、応接を兼ねた和室はなくす方向になってきました。畳コーナーでさえ・・・。
このままでは襖や障子がなくなってしまう?。いえいえ、和室がなくなったから襖や障子は使うところがないわけではありません。
障子は外の光を優しく取り込んでくれたり、襖は壁に溶け込んだり、そんな要素をリビング等に取り込めば、現在の建材とビニールクロスで仕上げる画一的な雰囲気とは違うオリジナリティーのある室内に仕上げることができます。
「普通でいいや」ではもったいないじゃないですか。旧い物を今の生活に合うように提案する事も私ら設計者の仕事だと思っていますから、ちょっと冒険してみませんか?。