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「名ばかりの〇〇」を見分ける方法

年が明けても気温もたいして下がらず雪も降らない。昨日なんかはたたきつけるように雨が降っていました。この時期に雪でなく雨なんておかしいです。雪がないのはありがたいことですが(スキー場関係者の方ごめんなさい)、この反動は何かの形で必ず来ると思いますが、程々であってほしい。

さて、そんなに気温は下がっていないとはいえ、朝晩はそれなりに冷え込んでいますので、薪ストーブを焚いています。徐々に暖かくなってきますが、コンセントや畳と敷居の間に手をかざすと、冷気が感じられます。これは、床下の冷たい空気が、暖まった空気が上昇するのに引っ張られて入り込んでくるからです。

15年前に建てた我が家は、隙間を少なくする工夫が足りませんでした。特に床下と間仕切り壁の取合い部分やユニットバス廻り等々。

ですからこの時期になると隙間を少なくする(気密化)事の重要性を身に染みて感じています。

気密測定 特殊な専用の機械で家の気密測定をする
測定器は精密機械です

最近は断熱性能、気密性能の高い住宅をご要望されるため、気密測定をされる方が増えてきています。この写真のような物をご覧になられたことがありますか?。これは建物の隙間・気密の状態を測定する気密測定の機械です。

 

断熱性能は断熱材の性能や厚さ、窓の性能等から計算でその家の性能を求めることができます。

しかし、気密に関しては現場での測定でしか数値がでてきません。工法うんぬんかんぬん等関係なしに現場測定のみです。

 

一般の方はあまりご存じないと思いますが、「高気密・高断熱」とうたっている業者の中には、本当に高性能な住宅を提供しているかどうか・・・?。なぜなら高性能を示す基準を法律化していないので、自称・高気密高断熱住宅という「名ばかりの業者」(かなり古いフレーズですが)がまだまだたくさんいます。

それらの業者を見分ける方法があります。

それは、まず気密測定をしているかどうか?、測定をしていなくて何かうんちくを垂れている業者(言い訳や、話をそらそうとしている等)なら、さっさとやめた方がいいでしょう(エコな住宅を望むのであれば)。

さらにその測定値はC値で表されますが、C値<1でないと、さらに40坪ぐらいの住宅をエアコン一台でというならその半分以下でないと光熱費が・・・。それぐらいのレベルまでいかないとホントのエコ(省エネ)住宅にはなりません。だって、隙間が多いと冷たい空気が引っ張り込まれて・・・、エネルギーをたくさん使うことになるじゃないですか。

もう一つ付け加えるなら、この気密測定器は精密機械です。当然、定期的にメンテナンスが必要です。

今かなり測定をされる業者さんが増えましたが、はたしてどれくらいの方がメンテに出されていらっしゃるか?。ちゃんとメンテに出されている業者さんに測定してもらわないと正確な数値は出てきません。そこまで踏み込んだ話をすれば「名ばかりの業者」は自ずと去っていくと思いますが・・・。