山里の雪囲い、今年はヘクサンボがいない?

例年雪囲いは、10月末~11月初めに組み立ます。

作業自体は例年通り二日がかりで組みあがりました。

初日、丸太を立て、竹を横に荒縄で縛ります。

今年は異変が、この材料出しでいつも材料についてくる「あれ」がいないのです。そう、臭い虫・ヘクサンボ(カメムシのことです)。

特にここ数年は、大量に発生していたのに、今年はまったくいません。


二日目の作業の竹のすにもついてきませんでした。

広げる時、よくポロポロと頭の上に落ちてきて、そのたびに作業を中断していましたが、今年はスムーズに作業が進みました。

いないのはありがたいのですが、いつもと違うので、逆に大雪が降るのか?と心配になります。今年の年明けみたいにドカ~ンと降るのも困りますが、全く降らないのも困ります(夏の水枯れや、虫や動物が・・・)。適度に降ってくれればよいのですが、さて、今年の冬はどうなることやら。

そんなこんなで、今年も無事、家の雪囲いが組みあがりました。この後、庭木の雪囲いをします。


しかし今時このような雪囲いをしている家も少なくなりました。ご近所でも角柱・横木・ボルトの骨組みに波板を張ったり、横木を細かく入れたタイプに変わってきました。

なぜなら、そちらの方が軽くて手間はかかりませんから。

それでも昔ながらのやり方を変えないのは、縄の結び方(男結び)をこの機会にしないと忘れてしまうからです。

作業奉仕の時等、これができないと恥ずかしいですから。

十数年前に始めた頃は、まともに結べず、近所の長老にダメ出しの山を頂きました。「あんちゃん(私のこと)こんなゆるいのは・・・、同じ向きに縄は回したら・・・、縛った縄がそろってな・・・」等々、数年ご指導いただき何とか形になってきました。今年も天国からポカプカ煙を出しながら「ん!うもなった!」と見守ってくれているような気がします。